マネーロンダリングって何?オンラインカジノが危険視される理由

オンラインカジノでマネーロンダリングは可能か?

そもそもマネーロンダリングとは

マネーロンダリングは日本語で「資金洗浄」ともいい、犯罪で得たお金を資金の出どころがわからないようにする行為のことを指します。犯罪組織による麻薬取引や詐欺、企業の脱税、粉飾決算などで生じた不正な資金をあたかも正当な手段で手に入れた綺麗なお金のように見せかけるのです。マネーロンダリングに手を染めているのは非合法な組織だけではありません。世界中に存在する富裕層や実業家の一部もさまざまな手法でマネーロンダリングを行っています。

よく行われているのがペーパーカンパニーを通じた不動産の購入や美術品の売買、口座を転々としたり株の大量購入などの手法があるとされます。オンラインカジノではマネーロンダリングの温床となる大量の資金のやり取りが毎日行われています。このように、オンラインカジノも自然に大金が持ち出せるという点でマネーロンダリングに使われていると言われているのです。

カジノを使ったマネーロンダリングの手口

カジノを利用したマネーロンダリングでは不正に得た資金をカジノでチップに交換し、再度現金化する手法があります。具体的には、自分がわざと勝負に負け、仲間が一度チップをべットし、ディーラーと共謀して勝たせてもらい配当を換金する手法です。自分が負けることで汚いお金がカジノ側に渡り、仲間が勝つことによって綺麗なお金になって戻ってくるという構造が出来上がるのです。他にも負けない賭け方をして、勝利金を交換する手法などが用いられています。

オンラインカジノでマネーロンダリングは可能か

オンラインカジノではマネーロンダリングの対策として本人確認の厳格化に加え、入出金に一定の制限を設けています。オンラインカジノへの入金はクレジットカードや電子マネーの決済によって行われ、パソコンやスマートフォンから手軽に利用できます。決済方法によってそれぞれ入金の上限額が設けられ、一度に大量の金額を交換するのは難しくなっています。

出金については入金と同等の金額を使わないと出金できないようにルールを定めたオンラインカジノが大半です。たとえば、50万円の入金をした場合、ゲームで一度は50万円を使わないと、勝利金も含めて出金できないようになっています。このようにオンラインカジノ側の定めた条件をクリアすることで出金も可能になりますが、怪しいお金の動きをするとアカウントの凍結処理などが行われます。オンラインカジノの入出金の制限はマネーロンダリング対策の一環なのです。

本人確認の強化によるマネロン対策とは

オンラインカジノで遊ぶ上でまず必要になってくるのが本人確認の書類の提出です。アカウント開設後、本人確認の書類を提出しないとオンラインカジノを利用することはできません。運転免許証やパスポート、写真付き住民基本台帳カード、マイナンバーカードなどの証明書の提出が求められます。

また、オンラインカジノによっては住民票や公共料金の明細書などの提出も求められることがあります。これは利用客の身元をはっきりさせ、カジノで使われる資金の出所をわかりやすくするためです。本人確認の強化により怪しいお金の動きは全てバレてしまいます。こうした取り組みによって、オンラインカジノでのマネーロンダリングは難しくなってきています。